〜正直者が馬鹿を『見させられる』〜 エアガン規制と業界自主規制の事
2006年2月6日まず理解できてないけどとりあえず名目上取り締まろうという考えは危険だ。危険すぎる。デンジャー。
規制かける側としては「国民の不安を取り除くために一刻も早く」なんてノタマッているようだが、不安が解消されても実質的な危険が残っていたら意味がねぇ。
少なくとも、いま噂にのぼっている「エアソフトガンの発射エネルギー上限を0.5〜0.8J程度に規制」とやらには、意味が全くないというのは、健全にエアソフトガンを楽しんでいる諸兄(おねぇ様も含む)なら説明無用に理解できていると思う。
この規制、言うなれば日本刀を使った殺人事件が起きたので包丁の切れ味を鈍くするよう規制しますと言っているのとほぼ同じ馬鹿げた内容だ。ベトナム戦争映画の亜※利加軍の砲撃並みに狙いがズレている。
むしろ、有効な対策を練らないまま「はい、警察はちゃんとエアガンを規制しました」という言い訳を造るために適当に整備したかのような印象さえある。
まあ、武器を模した玩具を目にするだけでひきつけを起こすPTA様や自称平和大好きっ子に限って、規制かける側に侮られていることにすら気づかず、こういう上っ面だけの「規制しましたよ宣言」でほっと胸を撫で下ろしてくれるのだから大笑いなのだが。
まあ、特定の物事に対して興味の無い人の知識というのは、時として恐ろしく浅いというのは思い知った。人の事を言えた義理ではないが。
さて、同軸上で展開される話ではあるが、俺としては、個人的に今回の一件、違法改造されたエアソフトガンを世に出したメーカーの責任というのを問うても良いのではないかと思っている。
実際に法的責任を負えとか、そういったことではなく、自主規制から逸脱し続けて引き起こされた結果がこれか、というのは真摯に受け止めていただきたいのである。
今回の事件に使用されたのはメーカー「デジコン」の製品であるというのは、すでに知れ渡っている。デジコンは業界団体のパワー自主規制にも「改造しづらい構造にする」という考え方にも賛同せずに、違法改造のベースにしやすい状態のエアガンを流通させてきた。
「それなら業界団体が不買・不売にすればいいじゃないか」と思うだろうか? いや、実際にそれは試みられたのだが、業界団体の圧力で特定のメーカーを市場から排除しようとするのは独占禁止法に引っかかるので、法律的にやってはイカンとされてしまう。というか実際に業界団体側が裁判に負けてしまったので、デジコン製品を業界団体の力で押さえ込むというのは不可能になっちゃったのである。
で、その結果がトイガン業界まるごと巻き込んだ地盤沈下の危機。
確かに、メーカーとしては決して大手とは言えないデジコンが、シェア確保のための差別化としてパワー等を選んだ、という事そのものは責められない。純粋に販売戦略の一つとして見るならば、「安全性」を全面に出すのか「パワー」を全面に押し出すのかというのは企業に選択の余地があるのだから、それを誰かが指定するのは無理がある。選択が間違っていればその企業は淘汰されてしまうわけだが、今回は、その選択の間違いが証明されるのと同時に業界全体に危機を呼び込んでしまったのがマズい。
そもそも、自主規制下に入ったメーカーは、それでもいくつかのパワーオーバー機種が存在するにせよ、パワーを使わずに飛距離をのばすホップアップ機構、改造防止のために意図的に強度を落とした部品といったものの開発、生産、組み込みに資金を投入してきた。当然工程も増える。これはユーザーに対しても「価格」という形でいくらかはハネ返ってきているはずだが、それでもエアソフトガンを趣味の一つとして存続させていけるようにと、多くのメーカー&ユーザーはこれを受け入れてきた。
そんな中、自主規制を踏みつけにし続けて業界全体にダメージを負わせる結果を呼び込んだ。
この事実だけは、本当に真摯に受けてめていただきたい。
「他社の製品でも改造できる うちのは評判が良い」などと言っている経営者には、この程度でも難しい相談であろうか?
規制かける側としては「国民の不安を取り除くために一刻も早く」なんてノタマッているようだが、不安が解消されても実質的な危険が残っていたら意味がねぇ。
少なくとも、いま噂にのぼっている「エアソフトガンの発射エネルギー上限を0.5〜0.8J程度に規制」とやらには、意味が全くないというのは、健全にエアソフトガンを楽しんでいる諸兄(おねぇ様も含む)なら説明無用に理解できていると思う。
この規制、言うなれば日本刀を使った殺人事件が起きたので包丁の切れ味を鈍くするよう規制しますと言っているのとほぼ同じ馬鹿げた内容だ。ベトナム戦争映画の亜※利加軍の砲撃並みに狙いがズレている。
むしろ、有効な対策を練らないまま「はい、警察はちゃんとエアガンを規制しました」という言い訳を造るために適当に整備したかのような印象さえある。
まあ、武器を模した玩具を目にするだけでひきつけを起こすPTA様や自称平和大好きっ子に限って、規制かける側に侮られていることにすら気づかず、こういう上っ面だけの「規制しましたよ宣言」でほっと胸を撫で下ろしてくれるのだから大笑いなのだが。
まあ、特定の物事に対して興味の無い人の知識というのは、時として恐ろしく浅いというのは思い知った。人の事を言えた義理ではないが。
さて、同軸上で展開される話ではあるが、俺としては、個人的に今回の一件、違法改造されたエアソフトガンを世に出したメーカーの責任というのを問うても良いのではないかと思っている。
実際に法的責任を負えとか、そういったことではなく、自主規制から逸脱し続けて引き起こされた結果がこれか、というのは真摯に受け止めていただきたいのである。
今回の事件に使用されたのはメーカー「デジコン」の製品であるというのは、すでに知れ渡っている。デジコンは業界団体のパワー自主規制にも「改造しづらい構造にする」という考え方にも賛同せずに、違法改造のベースにしやすい状態のエアガンを流通させてきた。
「それなら業界団体が不買・不売にすればいいじゃないか」と思うだろうか? いや、実際にそれは試みられたのだが、業界団体の圧力で特定のメーカーを市場から排除しようとするのは独占禁止法に引っかかるので、法律的にやってはイカンとされてしまう。というか実際に業界団体側が裁判に負けてしまったので、デジコン製品を業界団体の力で押さえ込むというのは不可能になっちゃったのである。
で、その結果がトイガン業界まるごと巻き込んだ地盤沈下の危機。
確かに、メーカーとしては決して大手とは言えないデジコンが、シェア確保のための差別化としてパワー等を選んだ、という事そのものは責められない。純粋に販売戦略の一つとして見るならば、「安全性」を全面に出すのか「パワー」を全面に押し出すのかというのは企業に選択の余地があるのだから、それを誰かが指定するのは無理がある。選択が間違っていればその企業は淘汰されてしまうわけだが、今回は、その選択の間違いが証明されるのと同時に業界全体に危機を呼び込んでしまったのがマズい。
そもそも、自主規制下に入ったメーカーは、それでもいくつかのパワーオーバー機種が存在するにせよ、パワーを使わずに飛距離をのばすホップアップ機構、改造防止のために意図的に強度を落とした部品といったものの開発、生産、組み込みに資金を投入してきた。当然工程も増える。これはユーザーに対しても「価格」という形でいくらかはハネ返ってきているはずだが、それでもエアソフトガンを趣味の一つとして存続させていけるようにと、多くのメーカー&ユーザーはこれを受け入れてきた。
そんな中、自主規制を踏みつけにし続けて業界全体にダメージを負わせる結果を呼び込んだ。
この事実だけは、本当に真摯に受けてめていただきたい。
「他社の製品でも改造できる うちのは評判が良い」などと言っている経営者には、この程度でも難しい相談であろうか?
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