級と型の違いとはなんぞや
2006年2月14日軍用艦艇における「級」と「型」の区別はなんですか?
という話題のBBSを見つけた。
海上自衛隊のイージス護衛艦ひとつとってみても人や雑誌によって区別はさまざまで、「こんごう級」なのか「こんごう型」なのかは表記がわかれるところ。「こんごう」を級としながら話題のヒトロクDDHは「16000t型」との表記もあったりして、なにやらややこしい。
まあ、ラチがあかないので、とりあえずは海自のウェブサイト↓を覗いてくると…
http://www.jda.go.jp/JMSDF/index.html(南極観測用の砕氷船は実は自衛艦なのです…)
どうやら海上自衛隊の公式見解は、同じ設計系列の艦艇は「型」であって、艦の系統を「級」であらわす記述はないようだ。
級と型は、それぞれ英訳すると級が「class」で型が「model」となる。感覚的には級のほうが広い範囲をカバーしているように感じるな…と思っていたのだが
英国ドレッドノート(排水量17500t)に並ぶ艦は同じ設計系統でなくとも弩級、戦艦大和等に至っては超弩級戦艦と呼ばれていたことに今頃気づく。
そう言やそうだ。
つまるところ級というのは「規模」とほぼおんなじ意味で使われているのであって、決して同系統の艦艇に対してのみ使う言葉ではないのだろう。排水量と基本的な目的さえ同じなら「同級艦」で、タイプシップを同じくする兄弟艦と言えるのが「同型」と言えるのではないか。たとえば海自の護衛艦「むらさめ」は、日本が表記に使う「基準排水量」という周辺諸国への気遣い(笑)だと4550tだが、国際基準の「満載排水量」を調べてみると5100t。手元の資料だとノルウェー海軍のフリチョフナンセン型が5121tということなので、ちょいと強引だが、この2艦種は「同級」と言えないことも無い。もちろん、まったく「別型」である。
さて、級だ型だという話をしている間に引いていた手元の資料には、海上自衛隊の次期(もう建造は始まった)ミサイル護衛艦、「改こんごう型(おそらくは1番艦の名を取って「あたご型」になる)」の話題も掲載されている。
もともと日本の「こんごう」型は、亜※利加海軍のイージス駆逐艦「アーレイ・バーク型」をモデルにしたことで知られているが、旗艦任務に就けるために上部構造物に指令所を追加したので、「こんごう」はモトになった「アーレイ・バーク」より満載排水量が大きかったりする(こんごう型9485t A・B型フライト?A9217t)。
さらに、もうちょい後にお目見えする新型ミサイル護衛艦「あたご」型にいたっては、アメ軍のイージス巡洋艦「タイコンデロガ」に匹敵、あるいは超えるとも予想されており、そんなことになれば海上自衛隊には
超アーレイ・バーク級(超ア級)ミサイル・イージス護衛艦こんごう型
と、
超タイコンデロガ級(超タ級)ミサイル・イージス護衛艦あたご型
という、印象だけは世界最強っぽい艦が2種類8隻ばかり揃ってしまうことになる。
これはこれで頼もしいような気もするが、やっぱり一部の人たちからは反感を買いそうな予感である。
という話題のBBSを見つけた。
海上自衛隊のイージス護衛艦ひとつとってみても人や雑誌によって区別はさまざまで、「こんごう級」なのか「こんごう型」なのかは表記がわかれるところ。「こんごう」を級としながら話題のヒトロクDDHは「16000t型」との表記もあったりして、なにやらややこしい。
まあ、ラチがあかないので、とりあえずは海自のウェブサイト↓を覗いてくると…
http://www.jda.go.jp/JMSDF/index.html(南極観測用の砕氷船は実は自衛艦なのです…)
どうやら海上自衛隊の公式見解は、同じ設計系列の艦艇は「型」であって、艦の系統を「級」であらわす記述はないようだ。
級と型は、それぞれ英訳すると級が「class」で型が「model」となる。感覚的には級のほうが広い範囲をカバーしているように感じるな…と思っていたのだが
英国ドレッドノート(排水量17500t)に並ぶ艦は同じ設計系統でなくとも弩級、戦艦大和等に至っては超弩級戦艦と呼ばれていたことに今頃気づく。
そう言やそうだ。
つまるところ級というのは「規模」とほぼおんなじ意味で使われているのであって、決して同系統の艦艇に対してのみ使う言葉ではないのだろう。排水量と基本的な目的さえ同じなら「同級艦」で、タイプシップを同じくする兄弟艦と言えるのが「同型」と言えるのではないか。たとえば海自の護衛艦「むらさめ」は、日本が表記に使う「基準排水量」という周辺諸国への気遣い(笑)だと4550tだが、国際基準の「満載排水量」を調べてみると5100t。手元の資料だとノルウェー海軍のフリチョフナンセン型が5121tということなので、ちょいと強引だが、この2艦種は「同級」と言えないことも無い。もちろん、まったく「別型」である。
さて、級だ型だという話をしている間に引いていた手元の資料には、海上自衛隊の次期(もう建造は始まった)ミサイル護衛艦、「改こんごう型(おそらくは1番艦の名を取って「あたご型」になる)」の話題も掲載されている。
もともと日本の「こんごう」型は、亜※利加海軍のイージス駆逐艦「アーレイ・バーク型」をモデルにしたことで知られているが、旗艦任務に就けるために上部構造物に指令所を追加したので、「こんごう」はモトになった「アーレイ・バーク」より満載排水量が大きかったりする(こんごう型9485t A・B型フライト?A9217t)。
さらに、もうちょい後にお目見えする新型ミサイル護衛艦「あたご」型にいたっては、アメ軍のイージス巡洋艦「タイコンデロガ」に匹敵、あるいは超えるとも予想されており、そんなことになれば海上自衛隊には
超アーレイ・バーク級(超ア級)ミサイル・イージス護衛艦こんごう型
と、
超タイコンデロガ級(超タ級)ミサイル・イージス護衛艦あたご型
という、印象だけは世界最強っぽい艦が2種類8隻ばかり揃ってしまうことになる。
これはこれで頼もしいような気もするが、やっぱり一部の人たちからは反感を買いそうな予感である。
コメント