NHK「視点・論点」

写真家 大石芳野さん


クラスター爆弾ハンターイ!


だってさ。うん。
写真撮りにいった先での子供の被害に心を痛めたのは解かる。
でもね、

「最初にクラスター爆弾あるいはそれに類する兵器が最初に作られたのはナチス軍だったと聞いたことがあります」とか。

そんないいかげんな印象操作みたいなことしたら台無しです。

確かに、クラスター爆弾の原型はドイツ軍の使用したSD2爆弾(散布地雷入りの投下弾)だという指摘はある。
面制圧を目的として、放出された子弾が一気に爆裂(残存するのは不発弾)する現代のクラスター爆弾と、敵の進軍停滞を目的とする投下地雷という点では違うものの、広く見て原理はクラスター爆弾と同じモンだから、これこそクラスター爆弾の原型(あるいは参考元)と呼ぶのもそんなに不自然では無いと思う。

ひっかかったのは、話手である大石芳野氏が「ナチス軍の」という点を妙に強調していたこと(ナチス軍なんて組織あったっけ? 武装親衛隊って奴ですかね?)

『ドイツ軍』ではなく『ナチス軍』という表現をあえて選択しているのか、参考文献か何かから書いてあるまま引用してきたのか、あるいは現代ドイツへの配慮のつもりなのかどうだかまでは判別できないが、こういう話し方って、多くの人がマイナスイメージを持っているであろう「ナチス」という組織を押し出してクラスター爆弾に結びつけ、諸共に悪い印象を与えてしまおうという手法なのでは?と勘繰られかねないのだ。平和平和と囀ってた人が、いきなり無茶な事言う場面に遭遇したことのある人なんかは特に。

ネットをちょっと泳いで見るだけでも、似たような発言をしたがため「それ印象操作じゃねーか」とツッコミを入れられている平和っ子は沢山見受けられる。
こういうのは意見がむき出しになる場ゆえのことかもしれないが、ただでさえきちんと平和の大切さを訴えるのは難しいことですから、変な隙は作らないで欲しいものです、ね。