臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!!

時代劇、ファンタジー、陰陽師モノなどで御馴染み「りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん」である。
忍者や巫女さん、坊主に陰陽師といった和風のキャラクターがよろしく口にしているので、一度や二度は聞いたこともおありだろう。主に必殺技や術の使用時、身振り手振りの印と合わせて使用されていることが多く、俺の記憶でわりと古いのは、美少女戦士セー○ームーンの火星の人とかが必殺技発射時に唱えてたヤツ。
わりと最近だと、PS2の「戦国無双」(コーエー)の忍者、服部半蔵が扉の封印を解除するのにも使っていた。この手の呪文の中ではわりとメジャーなフレーズだと言える。

だがしかし

一部の人(クリエイターの側含めて)は、この臨兵以下略をなにやらジャパニーズ魔術の呪文だと思って使っておらるるように思えてならない(^^;
もはや万能の呪文と化している感のある臨兵以下略だが、本来の意味するところは
「兵の闘いに臨む者は皆、陣列(烈)の前に在れ」
(これにレ点と一・二点を加え漢文にしなさい(笑))

という、兵士の士気を高めるための詩みたいなモンだ。現代風に言うなら
「米兵たるもの作戦中行動中は常に最前線に踏み込んで平和に仇なすクソ虫どもを踏み砕けガンホー!ガンホー!ガンホー!」
とかそんな感じである(違)。
刀剣なんかにはこの文句が刻んである物も存在したりして、実は結構泥臭い─というか、男くさい言葉なんだな。

でも、今のようにアニメやゲームから入ってくる情報が先行してそれがそのまま他に転用されていくって環境が続くと、何十年かあとには臨兵以下略も、本当に「万能呪文」の一種になってしまうのかもしれんなぁ。